四国溶材で働く人々

- 栗坂登紀子
- 製造部 品質保証セクション
品質は受け身ではなく、
ぶつかりながら上げるもの。
●品質の管理に遠慮や妥協はない
私は製造の工程で、商品の品質保証を担当しています。一言で表すと、商品に問題がないか確認する作業です。溶接材料の成分分析や、製品の成分結果記録の発行、包装後の出荷前検査などを行っています。
製品にまつわる仕事なので、現場の工程の方とやりとりすることが多いです。製造の皆さんの年齢はさまざまですが、商品の質を高めるには、相手が先輩や年上の方であったとしても遠慮したり、必要以上にへりくだったりせず、きちんと問題と向き合うことが重要です。「品質保証」の立場として、対等であると考えて取り組んでいます。
現場の方は、次から次にものをつくることが仕事で、自分は品質管理が仕事です。いかなる場合でも、疑問はすぐに聞いて、自分が納得するまで確認します。お互いに遠慮せずに意見を交わすことが、より良い製品につながります。

●問題解決に必要なのはコミュニケーション

私たちの部署は、何も起きていないのが平常で、大きな仕事は現場で何らかの問題が発生したときになります。私自身は、現場に行くことはあまりありませんが、お客さまからの要望を受けて、知識豊富な品質保証の担当や、研究開発の担当が企業を訪れます。そこで、どのような使い方をしているか、といったことから原因を追及して問題を特定します。その際は説明も丁寧に行わなければなりません。品質保証では相手の立場も考えて、どのように話すか、細やかな判断が求められます。
ありふれた言葉ですが、この仕事を通して、コミュニケーション能力は鍛えられていると思います。学生の頃はどちらかといえば控えめで、あまり主張をする方ではありませんでしたが、今では自分で考え、率直に意見を言えるようになりました。会社の信頼にも関わる重大な仕事だと考え、誇りを持って取り組んでいます。
●将来の道を開くキャリア支援制度

品質保証に携わって3年目になりますが、自分の仕事がだんだん見えてきました。部署の仕事も全体像が分かるようになり、その中で何が必要で、何が足りていないか、あらためて見直しています。目先の目標としては、品質に生かせるように必要な資格の取得を考えています。専門的な資格は受験料が高く、数万円するものもありますが、当社には資格の費用を負担してくれる手厚い制度があります。入社したばかりの頃にも、資格取得を支援してもらい、今でも自分の仕事に役立っています。
ですが、現場で大切なのは知識だけでなく、実態に即した行動です。品質管理はものづくりにおいて欠かせない作業ですが、後工程になるので、無制限に時間をかけるのではなく、さらに後を担当する人のことも考え、迅速な仕事を心掛けています。これからも皆さんと力を合わせて、さらなる品質の向上を目指します。